個人旅行のススメーEUROPE

海外へ行こうとなると、おおまかに個人旅行とツアー旅行に分けられる。
私もツアーに参加したことがあるので、ツアーはツアーのよさがある。でも市内観光をパスしたり
朝食はホテルで食べず、屋台に行ってしまったり好き勝手をしていたのだけど。
ここでは個人旅行の大変さと楽しさをご紹介しよう。

【国内】
・旅行代理店やネットで格安航空チケットを必死に探す。
 安いチケットだと毎日飛行機が飛んでない事もあるので、フライトに合わせて出発日と到着日を
 決める。2フライト付きの場合もあるので、廻るルートを綿密に作成。実はこのサクセスがめち
 ゃくちゃ楽しい!タイムテーブル調べは西村京太郎ばり?
 同時に出版社の編集部とも打ち合わせ。旅行中に仕事なんてヤだもんね。とはいえ1度2週間の
 旅行にまで仕事を持って行った事もあったし、帰国したその日に描いて駅まで届けた事もある。
・航空券や簡易保険、到着日のホテルを代理店などに申し込む。
 (オンシーズンの場合、混んでいるとキャンセル待ちになるので出発1週間までハラハラドキド
 キの毎日を過ごす。どうしても取れない場合は違う航空会社に乗り換えるが、航空運賃が値上が
 るのを覚悟)そして数国を廻るなら、指定期限内なら国鉄や私鉄の1等車に無制限に乗れるユー
 レイル・パスや国が限定されるユーロパスなどを申請。(海外では購入不可)

   パスの値段はその時のドルに換算されて
    請求されるので、値段はまちまち。
    ユーレイル・パスは皮肉なことに
    イギリスでは使えないのだ!
    しくしく

・政府観光局やインターネット、ガイドブックで旅先の情報や通貨のレート、天気予報などを調
 べ、トラベラーズ・チェックや多少の現地通貨を換金する。(これはツアー客もするよね)
・到着してすぐに乗りたい要予約の列車がある時は友だちに頼む。ロンドンの友だちに泊めて〜!
 と連絡を入れる時もある。そして世話になる人にお土産を買う。
・ある程度しぼった列車のダイヤをプリントアウト。
・バッグが小さいので持っていく洋服などを悩みまくって選ぶ。(それでもハズす!)
・モルモットを預け、植物の世話を友達に頼む。(いつもすみません)
・空港に多少遅れて到着してもボーディング・パスをもらえばこっちのものさ♪

【国外】
到着した翌日からあわただしい1日がスタート。

・到着した駅のもよりの銀行で現地通貨に換金、もしくはカードで現金を引き出す。
・駅のツーリスト・インフォメーションで格安ホテルを紹介してもらい、シティマップをもらう。
 行きたいところがあれば相談し、郵便局やネットカフェの場所を聞く。ほとんどホテルの予約
 はしないけれど、インフォメーションが閉まった夜遅くに到着する事もあるので、泊まった事
 のあるホテルがあれば前もって予約する。メッセがあると周辺の街のホテルが埋まってしまう
 ので日本にいる時にチェック。オンシーズン以外は午後でも探せるけど、なるべく午前中に次
 の街に到着するよう調整。野宿するわけにはいかないので、ホテル探しは超重要事項なのだ!

       

   左:シティマップをゲット  右:世界遺産の建物の入場券

 ミラノ駅の列車のタイムテーブル  


・ホテルに荷物を放り込む、もしくはロッカーへ預ける。
・時間があれば手洗いで洗濯をして干す!1泊の時はTシャツはこの時点で洗わないとアウト。
 でも冬は暖房でよく乾く。
・古物商だったダンナが買い付け仕事の場合は、このあたりで別行動。  


・美術館に行ったり、街を散策したり、観光したり、ショッピングをしたり。
・買ったものや不要になったものが増えてくると小包にして送る。
・私が取材の場合はランチの時間をおしんで立ち食いとかファーストフード。
 乗り物1日券を買って、足を棒にしてリサーチや確認に走る!
・ダンナが一緒の場合は観光したり、時には友だちと会ってランチや夕食を楽しむことも。

    北欧のダンナの友だち。    →
    右にいる彼とは日本でも会った。
    この店の奥にあるパソコンから
    日本にメールを送ったこともあるよ。


・夕方にダンナと指定の場所で合流。こういう時に携帯があるといいんだけどね。
・翌日以降の特急に乗るなら、駅の窓口が閉まるまでに予約をする。
・夕食は部屋でテイクアウトの総菜だったりファーストフードだったり。
 現地に美味しいものがあればちょっと奮発。と言っても、たかが知れてるけどサ。
・行った先に見たいライブなどがあったら当日券でGO!
・2日に1度はインターネット・カフェで情報をみたり、日本にメールを書く。

これはオスロのネットカフェのフライヤー。
店によって閉店時間や料金が違うので、何件
か見て回ることもある。
国によってキーボード配列が違うので迷う。
フランスはAとQの位置がひっくり返って
いるので大変だ。タッチタイプなんてとても
ムリムリ。

・部屋でデジカメやPCの充電。朝までに乾きそうならソックスなどを洗濯をする場合もある。
・1日の行動をノートに書く。もちろん収支も忘れずに。(けっこうサボる)
 ダンナはエクセルで収支計算。
・寝る前に翌日の予定を打ち合わせ。ルートを変更した場合はさらに密な相談を。


・自力で起床。列車の出発までに時間があれば、シャワーを浴びて朝食をいただく。
・徒歩か乗り物で荷物を引いて駅へ。ゆとりがあれば水などを買って乗車。
・ユーレイルパスを最初に使う日は列車に乗り込む前に、駅の窓口で開始日と終了日とパスポー
 ト番号を書き込んでもらって、最後にスタンプを押してもらう。これがないと罰金!
 実は忘れて乗り込んでしまった事があったけど、車内提示の時にやさしい車掌に当たったよう
 で見逃してくれた上に手続きをしてくれた。ふぅあぶねぇ〜!

1泊の場合もあれば2泊の場合やそれ以上もある。
連泊の時はそりゃ〜もう洗濯物もバッチリ乾いて極楽極楽。洗濯を気にする私ってヘン?

【車中】
・早朝に6人掛けのコンパートメントが独占出来た時は、だら〜んと寝る。
・ヨーロッパの列車は大抵大きいテーブルがあるので、オープンの向かい合わせの4人掛けが独占
 できた時は、小型PCを開いて撮ったデジカメの編集(をしてもらう)。
 PCのコンセントがある列車もたまーにあってウレシイ。
・私は当たったことがないけれど、座席の前にモニターがある列車もあるようだ。

たまに階段の端にベルトコンベアが
あって重いスーツケースも楽々運べる。

   フランスの田園風景は本当にきれい。
    これは車窓から撮った写真。


・販売カートが来たらコーヒーを頼んだり、食堂車に買いに行ったりもする。
・喫煙車両に遠征して一服したり、ぶらぶらする。
・田園景色を眺めたり(気分は「世界の車窓から」!たまに歌ったりして)、本を読んだりパズ
 ル本で遊んだりして暇をつぶす。次の街の情報と地図をながめる。

なーんていう毎日の繰り返し〜。どう?個人旅行は辛そう?楽しそう?