外へ出るのが大変だぁーGERMANY

まだベルリンの壁があったころのお話。
4月なのに雪の舞う夜にインフォメーションでホテルを紹介してもらい、住所をたよりにホテルを探したがどこにもない。そこはホテルというよりペンションで、マンションの一部がホテルになっているようなタイプなので見つからないわけだ。ペンションの玄関脇にはインターホンがあり、こんな時にマダムは留守でしばらく入れもらえず、入るのに見知らぬ二人の手を借りてのチェックイン。苦労したのはそればかりではなかった。なんとこのペンション、他の住人と共有している部分が多いので渡された鍵がなんと5つ!

まず1つ目が部屋の鍵、
2つ目が廊下からフロアーへの鍵、
3つ目がダイニングへの鍵、
4つ目がリフト(小型のエレベーター)
の鍵、
そして5つ目が問題の玄関の鍵。

   これは当時面白がって撮った写真。
           右上が玄関の鍵 →


日本では見ないタイプで、ホルダーからキーをはずす。左右対称の棒状の鍵を穴に差し込んで回し、ぐいっと押し込む。そしてドアが開いたら向こう側へ押し込み引き抜く。ドイツ語しかできないマダムが何度もデモンストレーションして見せ、練習しなさいと言う。コツをつかむのが大変な鍵ってあまりお目にかかれないよね。