ヨーロッパの鉄道によくイヌが乗っている事が多い。特別な許可もないし別料金も取られないようだ。列車によっては自転車専用の車両もあり、自転車で旅行する人にも配慮がなされているのがうらやましい。
車両に乗っているペットはしつけがよく行き届いていて、盲導犬のように大人しい。デンマークのオーデンセから乗った列車の中に一匹のワンちゃんががいた。中型犬の雑種で柴犬みたいなルックスに呼ばれ、頭をぐりぐり。飼い主のオバちゃんもほほえんでいる。
このワンちゃんの眉間のシワになんとも
言えない味があって、私たちはこっそり
「ゴン太」と 命名した。ゴン太にチューされた!
ゴン太と別れたあとに乗ったハンブルク行きの列車は
たった4両ながら、途中で列車ごとすっぽりフェリー
に入って海を渡り、ふたたび地上を走るという北欧な
らではの路線。
船内に入ると車両から出て自由に出歩く事ができて、初体験だった私は小雨の降るデッキで、すれ違う船に手なんて振ったりして楽しんだ。(国境を越えるから中に免税店もあるんだよ)そのフェリーのラウンジで出会ったワンちゃんは、これまで見たことがない大きなイヌで、身長155cmの私なんかよりずっと大きい大型犬。思わず写真を撮っていいですか?と聞いてしまった。そして何ていう種類かと聞いたら「これはピレネー犬だよ」と教えてくれた。
こんな大きくても飼い主には頭が上がら
ない感じだったのがおかしかったな。
ペットと列車で旅行できる国っていいよね。